戦略意思決定の意義

プロ野球では打率が3割なら一流と言われたりします。野球選手は10回打席に立つ内の3回打てれば良いという気持ちで打席に立っていう訳ではなく、毎回打つつもりで打席に立っているのですが、実際は3割も打てません。

企業の経営も同じで、企業規模を大きくするつもりはない、細々とやっていきたいと思っていても、同じ顧客がずっと同額の仕事を発注し続けてくれるとも限りません。外部環境は常に変化しています。現状の顧客だけではいずれ規模の維持すらできなくなるということです。

クオリティの高いものを作っていたらいつか報われる、そういうのは単に運任せなだけです。事業をやっている以上、従業員や顧客に対する責任が生じますが、責任を運に任せてはいけません。

ケセラセラではなく、環境の変化に対応するためにはどうすれば良いか、企業として成長するためにはどうすれば良いか、限りある経営資源をどのように割り振れば良いか、どのタイミングでどれだけ調達すれば良いか、といった判断が常に必要です。

そのために、戦略的な意思決定が必要になります。