5Sとは特に製造現場や店舗での改善、維持活動の1つであり、以下の5つのローマ字の頭文字を並べたものです。整理、整頓、清掃の3つを指して特に3Sと呼ぶこともあります。その場合、単純化・標準化・専門化を指す3Sと混同しないでください。
- 整理
- 整頓
- 清掃
- 清潔
- 躾
改善活動として、まず整理、整頓、清掃の順番で取り組みます。その後、維持活動として清潔、躾を徹底します。
整理
必要なものと不要なものを分別し、不要なものを処分することです。
ソフトウェアの古いバージョンの本、今となっては内容が古くなってしまった資料などが本棚に残っていないでしょうか?一応残しておきたいけど、使用する可能性は限りなく低いデータはメディアに焼いてNASからは削除するといったように、使用しないものを分別、処分してしまうことがすぐにできる改善の一つです。
整頓
必要なものを必要なときに使えるように置き場を決めることです。
ファイルを案件やクライアントごとに分別するといったようにルールを決めて運用することで、必要な時に必要なファイルが探しやすくなります。その結果、作業の効率性が高まります。
清掃
その言葉通り掃除です。
クリエイターの場合は油汚れや粉じんでの汚れのような物理的な汚れというよりも、デスクトップやフォルダといった作業環境をイメージするのが良いでしょう。
清潔
整理、整頓、清掃した状態を維持することです。
ダウンロードしてインストール済みのソフトウェアのexeファイルがデスクトップに残っていませんか?このように不要なものは残さず削除するようにしていれば、綺麗な状態を保つことができます。
躾
決められたルールや手順を守る習慣のことです。
5Sは定期的に行うものではなく、常に行うものです。したがって、上記の4Sを習慣化しないと改善の効果も限定的なものになってしまいます。
理解度Check
以下の文章は正しいでしょうか?もし間違っているならどこが間違っているでしょうか?
改善活動とは5Sを高いレベルで達成することである。
- ×不正解
- 5Sは目的ではなく、あくまでも手段です。例えば整頓に過剰な時間をかけて、作業に遅れが出てしまったら意味がありません。